opera7

作曲

ジャコモ・プッチーニ

登場人物

蝶々夫人(S): 15才の芸者
ピンカートン(T): アメリカ海軍士官
シャープレス(Br): 駐日アメリカ総領事
スズキ(Ms): 蝶々の女中
ゴロー(T): 結婚仲介人
ボンゾ(Bs): 蝶々の叔父で僧侶
ケート(S): ピンカートンの母国の妻
ほか

第1幕

時は1890年代、舞台は長崎の港を見下ろす丘に立つ家。アメリカ海軍士官のピンカートンは、結婚仲介人ゴローの斡旋によって、現地妻として蝶々さんと結婚します。アメリカ総領事シャープレスが、ピンカートンの行為は軽率だと忠告しましたが、彼は聞く耳を持ちません。

蝶々さんは武士の家に生まれましたが、父が切腹するなど没落して芸者となっていました。このとき15才。結婚を心から喜んでいて、キリスト教に改宗までしました。しかし、その改宗に怒った叔父の僧侶ボンゾが、結婚式に怒鳴り込み、他の親戚もあきれて帰ってしまいます。悲しむ蝶々さんでしたが、ピンカートンが彼女をなぐさめ、二人は初夜を過ごしたのでした。

第2幕

結婚生活も束の間、ピンカートンがアメリカに帰ってしまって3年が経ちました。彼の帰りをひたすら待つ蝶々さん。ある日、総領事シャープレスがピンカートンの手紙を持って現れます。シャープレスはその手紙を蝶々さんに読んで聞かせようとしますが、ピンカートンの帰りを信じる蝶々さんを前に最後まで読むことができません。逆に、二人の間にできた3才の子を見せられ、ますます真実を話せなくなりました。シャープレスが帰ったあと、蝶々さんは長崎の港にピンカートンの所属する軍艦が入港したのを確認します。そして喜んで彼の帰りを待つのでした。

結局、一晩中寝ずに待っていましたが、彼は帰って来ません。朝、蝶々さんが子供と寝室で休んでいると、ピンカートンとその妻ケートが訪ねてきます。女中のスズキから蝶々さんの思いを聞いたピンカートンは深く反省し、耐えられずそこから立ち去りました。直後に蝶々さんが起きてきて、アメリカ人女性の姿を見たとき、彼女はすべてを悟ります。子供を預かるというケートの申し出に、蝶々さんは彼が迎えに来るなら渡すと言いました。
そして、ピンカートンが駆けつけたときには、すでに彼女は父の形見の短刀で自害していたのでした。

opera6

作曲

ジャコモ・プッチーニ

登場人物

ジャンニ・スキッキ(Br): フィレンツェの知恵者
ラウレッタ(S): スキッキの娘
リヌッチオ(T): ラウレッタの恋人
ほか

全1幕

時は1299年9月1日、舞台はフィレンツェ。この地の大金持ちブオーゾ・ドナティがついさっき息を引き取ったところ・・・、その邸宅に集まった親戚9名は大いに悲しんでいたものの、頭の中は遺産相続のことでいっぱいでした。それもそのはず、全財産を修道院に寄付するという遺言状があったからです。

この遺言状に憤る一族でしたが、何かいい策も思いつきません。そこで、一族のうちの一人の若者リヌッチョは、自分の婚約者ラウレッタとその父ジャンニ・スキッキを呼び、どうしたらよいか相談します。

リヌッチョとラウレッタの結婚話について一族は反対していました。一族は「持参金なしには結婚させない」と娘の父スキッキに対して言い放ったので、スキッキも怒って帰ろうとします。そのときラウレッタは父スキッキに自分たちの結婚のために一肌脱いでほしいと懇願したのでした。

それから、スキッキの作戦が始まります。それは、スキッキが死んだブオーゾになり代わってまだ生きてることにして、遺言状を書き換えてしまおうというものでした。一族は大賛成をして、それぞれ自分に多く財産を分けてほしいとスキッキに言い寄ります。スキッキは、遺言状の書き換えがばれたときの刑罰は、共犯者全員が両手首を切断されてフィレンツェから追放される、つまり「さらばフィレンツェ」ですからねと、一族に伝えておきました。

さて、公証人が到着して遺言状の書き換えが始まります。ブオーゾになり代わったスキッキは、前の遺言状を撤回し、修道院にはわずかな金額を寄付することにします。そして、現金は一族で等分することにして、他の財産も平等に分け与えたので、一族は大喜びしました。その後スキッキは、一番価値があるロバ、家、粉ひき場について、親愛なる友人のジャンニ・スキッキに与えるとしたのです。一族はカンカンに怒り出しましたが、時すでに遅し。公証人が帰った後、スキッキは「この家は私のものだ」として一族を追い払いました。十分な資産を得て、娘のラウレッタとリヌッチョの結婚も実現することとなります。

舞台から客席に向かってスキッキが一言。「法外なやり方でしたが、皆様がお楽しみいただけたら、許してやってくださいな」

opera5

作曲

ガエターノ・ドニゼッティ

登場人物

ルチア(S): 領主エンリーコの妹
エドガルド(T): ルチアの恋人、エンリーコの敵
エンリーコ(Br): ランメルモールの領主、ルチアの兄
アルトゥーロ(T): ルチアの婚約者
ほか

第1部

時は17世紀、舞台はスコットランド。ランメルモールの領主エンリーコは、その権力を盤石なものとし宿敵に対抗するため、自分の妹ルチアを、裕福な貴族アルトゥーロと政略結婚させようとしていました。しかし、ルチアは、かつて雄牛に襲われたときに救ってくれた騎士エドガルドと愛し合っていました。この騎士エドガルドこそ、ルチアの兄であるエンリーコの宿敵だったのです。
ある夜、庭園で騎士エドガルドはルチアと会っていました。そのとき彼は、争いをやめてエンリーコに結婚を許してもらおうと提案します。ルチアは、兄の様子からそれにはまだ早いと言います。二人は指輪を交換してお互いの愛を誓い合い、その場を離れました。

第2部第1幕

領主エンリーコは、エドガルドからルチア宛の手紙を、途中で奪うことに成功しました。そして、その手紙を書き換えたのです。
ルチアがやってきたとき、エンリーコは裕福な貴族アルトゥーロとの結婚を強要します。自分には愛する人がいると訴えるルチアに、エンリーコは偽の手紙を見せます。そこには、エドガルドがルチアのことを裏切る内容が書かれていました。動揺し、落胆したルチアは、兄エンリーコの言われるままに結婚式に出席し、皆の前で結婚契約書に署名してしまいます。
ちょうどその時、式の会場にエドガルドが配下を従えて飛び込んできます。そして、ルチアを奪おうとしたとき、結婚契約書を見せられます。ルチアの署名を見て裏切られたと思い込んだエドガルドは、激怒して交換した指輪を投げつけました。そして、悲しみに崩れ落ちるルチアを背に、エドガルドは去っていきました。

第2部第2幕

荒れ果てたエドガルドの住処に、エンリーコが訪ねてきます。そして決闘を申し込みました。エドガルドは、夜明けに墓地にて落ち合うことを受け入れます。
一方、結婚式では祝宴が続いていましたが、ルチアが発狂して新郎のアルトゥーロを刺し殺してしまったことが人々に伝わります。そこへ、純白の花嫁衣装のルチアが、手を血で汚した姿で、人々の前に現れます。ルチアは狂乱し、悲しみと混乱の中で息を引き取りました。
夜が明け、墓地に現れたエドガルドは、ルチアが死んでしまったとの知らせを受けます。絶望したエドガルドは、天国での再会を願いながら自らを短剣で刺し、ルチアの後を追ったのでした。

opera4

作曲

ガエターノ・ドニゼッティ

登場人物

アディーナ(S): 地主の娘
ネモリーノ(T): 村の若い農夫
ベルコーレ(Br): 村の守備隊の軍曹
ドゥルカマーラ(Bs): いかさま薬売り
ほか

第1幕

時は19世紀、舞台はスペイン、バスク地方の小さな村。美しいけどちょっと高飛車な村娘アディーナは、『トリスタンとイゾルデ』の物語を村人たちに読んで聞かせています。トリスタンの飲んだ惚れ薬によって恋に落ちたイゾルデ姫。そんな薬が本当にあったらいいなと陰からそっと聞いていたのは、アディーナに恋していた純真無垢な若い農夫ネモリーノでした。
そこへ村の守備隊の軍曹ベルコーレが現れます。見るからに頼もしいベルコーレはアディーナを口説こうとしますが、アディーナは惹かれつつもここはかわしておきます。その様子を見て焦ったネモリーノもアディーナに勇気を出して告白しますが、相手にされません。しかし彼女は内心では、純粋な心を持つネモリーノを気にかけていました。
村の広場には、金色の馬車に乗った薬売りのドゥルカマーラが到着しました。万病の特効薬を売るドゥルカマーラに、農夫ネモリーノは、あのイゾルデ姫が飲んだ「愛の妙薬」はないかと尋ねます。いかさま薬売りのドゥルカマーラは安物のボルドーワインのラベルを貼り替えて売りつけ、明日になれば効き目が現れると言います。その間にドロンしてしまおうというわけです。
これで「明日にはアディーナは自分のものになる」という態度をとったネモリーノは、彼女のプライドを傷つけ、彼女はベルコーレ軍曹と結婚すると言い出します。しかも、今日中ということになり、ネモリーノは大いに慌てたのでした。

【第2幕】
ネモリーノは愛の妙薬の効き目をはやく出すため、もう1本飲もうと思いますが、お金がなくて買えないため、命の保証も顧みず軍隊に入って、契約金を手に入れます。
実はちょうどそのとき、村の娘たちの間では、ネモリーノの叔父さんが亡くなって莫大な遺産が彼に転がり込んだという話で持ちきりになっていました。ネモリーノの周りに集まる娘たちに、何も知らない彼は薬の効き目が現れてきたと勘違いします。
一方のアディーナはそんなおかしな光景を見せられ困惑しますが、ドゥルカマーラからネモリーノにまつわる一連の事情を聞きます。命を投げ出す覚悟で軍隊に入ってまで、妙薬を手に入れようとしたネモリーノの愛情の深さに、彼女は涙を見せるのでした。
アディーナの涙にネモリーノも気が付きます。アディーナがネモリーノの入隊契約書を買い戻し、二人は結ばれました。ベルコーレ軍曹は、女は他にもたくさんいると言って気にしません。結局、「愛の妙薬」の効き目はありました。薬売りドゥルカマーラは村人に見送られて馬車を出発させたのでした。

opera3

作曲

ジョアッキーノ・ロッシーニ

登場人物

フィガロ(Br): セヴィリャの理髪師、何でも屋
アルマヴィーヴァ伯爵(T): スペインの若き貴族
ロジーナ(S): 遺産を持つ令嬢
バルトロ(Bs): 医師、ロジーナの叔父で後見人
バジリオ(Bs): ロジーナの音楽教師
ほか

第1幕

時は18世紀、舞台はセヴィリャの医師バルトロ邸。若くして親から莫大な遺産を継いだロジーナは、後見人である叔父バルトロの家に身を寄せていましたが、一方のバルトロは、ロジーナと結婚できれば美女と財産を一気に手に入れることができると目論んで、他の男が言い寄らないように監視しています。スペインの貴族アルマヴィーヴァ伯爵はロジーナを見そめて、窓の下からセレナードを歌いますが、バルトロ邸の監視が厳しく二人は会うことができません。そこに「セヴィリャの理髪師」ことフィガロが通りかかったので、伯爵は、報酬をはずむから協力するよう依頼します。そのとき、ロジーナは窓からこっそり「身分と名前を教えて」というメモを落としました。伯爵は彼女の誠実な気持ちを試すため、貧しい学生リンドーロと名乗ることにします。
理髪師としてバルトロ邸に入り込んだフィガロは、ロジーナにリンドーロ宛の手紙を書くように勧めますが、なんと彼女はすでに書き終えていて、それをフィガロに託します。その後、伯爵が酔っぱらった兵士に変装してバルトロ邸にやって来てロジーナと話をしようとしますが、この作戦はバルトロに怪しまれて失敗します。

第2幕

伯爵は、今度はバルトロの腹心である音楽教師バジリオの「弟子」に変装しました。しかし、それでもバルトロに怪しまれたので、仕方なくロジーナが書いたリンドーロ宛の手紙を、伯爵の手から盗んだと言って渡し、味方だと思い込ませます。
伯爵とロジーナは音楽のレッスンをしている間に、二人で今夜駆け落ちすることを約束します。このときフィガロは、バルトロの髭を剃りながら、バルコニーの鍵を手に入れていました。
伯爵とフィガロが去ったあと、バルトロはロジーナに例の手紙を見せ、リンドーロはお前を伯爵に売ろうとしているのだと言います。怒ったロジーナはバルトロとでも誰とでも結婚すると言い出します。喜んだバルトロは公証人を呼び寄せておきました。
その夜、伯爵とフィガロがバルコニーから忍び込むと、ロジーナは怒っています。伯爵が身分を明かして説明すると一件落着。ちょうどそこへバルトロが呼んでおいた公証人がやって来たので、その場で二人は結婚してしまいました。バルトロが現れたときはすでに時遅し。それでも伯爵がロジーナの財産はいらないと言ったので、バルトロはとりあえず満足できたのでした。

 

figaro

作曲

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

登場人物

アルマヴィーヴァ伯爵(Br): 領主
伯爵夫人(S): 伯爵の妻
スザンナ(S): 伯爵家の女中
フィガロ(Bs or Br): 伯爵の従者
ケルビーノ(Ms): 伯爵邸に住む少年
バルトロ(Bs): 伯爵家お抱えの医者
マルチェリーナ(Ms): 伯爵家の女中がしら
バジリオ(T): 伯爵邸の音楽教師
ほか

第1幕

時は18世紀、舞台はスペイン、セヴィリャのアルマヴィーヴァ伯爵の館。伯爵の従者フィガロと、同じく伯爵家の女中スザンナの結婚式当日の話です。フィガロはスザンナから驚きの事実を聞きます。それは、二人の主人である伯爵が、手先の音楽教師バジリオを使って、スザンナを誘惑しているというのです。フィガロは怒って、伯爵をこらしめる作戦を考えます。

第2幕

その作戦とは、伯爵に仕える少年ケルビーノにスザンナの服を着せて、伯爵がスザンナと夜こっそり会おうとしたときに、彼を差し向けて驚かせようというものでした。事情を知った伯爵夫人の協力のもと、スザンナが少年ケルビーノに女装をさせます。そこへ急に伯爵が現れて大混乱。結局、フィガロの作戦は失敗します。その上、フィガロにお金を貸していた女中マルチェリーナおば様が、弁護人バルトロといっしょにやって来て、「借金を返さないなら、フィガロは私と結婚する約束だったわ」と言い出します。フィガロとスザンナの結婚のゆくえはわからなくなりました。

第3幕

ところが大変な事実が発覚します。捨て子だったフィガロ、実は、マルチェリーナおば様と弁護人バルトロの二人が若かりし頃、恋の火遊びをした結果、できてしまった子供だったのです。つまり、父母、息子の関係でした。この3人にスザンナを加えた4人はすっかり意気投合。無事、フィガロとスザンナは結婚式を挙げることができました。
さて、一方の伯爵はというと・・・、まだこりずにスザンナを誘惑しようとしています。見かねた伯爵夫人は、今度は自分がスザンナの服を着て、密会の現場に行くことを決心します。

第4幕

その夜、屋敷の裏庭。伯爵は、スザンナと秘かに会えるのを楽しみにやってきます。そして、スザンナの服を着た伯爵夫人をスザンナと勘違いして、甘い言葉をささやくのです。これで証拠は押さえられました。伯爵夫人は何も知らない伯爵に正体を明かします。スザンナと思って近寄った伯爵は、実はそれが自分の妻だったことを知って驚きます。深く反省した伯爵のことを、夫人は温かく許してあげたのでした。

opera1

ドン・ジョヴァンニ

opera1

作曲

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

登場人物

ドン・ジョヴァンニ(Br): スペインの貴族(ドン・ファン)
レポレッロ(Bs): ドン・ジョヴァンニの従者
ドンナ・アンナ(S): オッターヴィオの婚約者
ドン・オッターヴィオ(T): ドン・ジョヴァンニの友人
ドンナ・エルヴィラ(S): ドン・ジョヴァンニのかつての恋人
ツェルリーナ(S): 農民の娘
マゼット(Bs): ツェルリーナの婚約者
騎士長(Bs): ドンナ・アンナの父
ほか<

第1幕

時は17世紀、舞台はスペイン。伝説のドン・ファンことドン・ジョヴァンニは、女であれば誰でも口説き、そして裏切ります。今夜も従者のレポレッロに見張りをさせて、ドンナ・アンナの寝室に忍び込みますが、失敗し騒がれます。ドンナ・アンナの父、騎士長が駆けつけましたが、ドン・ジョヴァンニは彼を刺し殺し、レポレッロとともに逃げ失せました。
こんなことでは懲りないドン・ジョヴァンニは、街で別の女性に声をかけます。しかし、その女はかつて3日間だけ恋人だったドンナ・エルヴィラでした。捨てられたことを怒る彼女を従者レポレッロに押しつけて、ここもうまく逃げ出します。
次の標的は、ある村で農夫マゼットと結婚式を挙げていた娘ツェルリーナ。ドン・ジョヴァンニは村人全員を自分の邸宅に招待して豪華な宴会を催し、その上で、ツェルリーナをこっそり頂こうという手筈を整えます。しかし、あと一歩でツェルリーナをものにできるというところへ、ドンナ・アンナ、その婚約者ドン・オッターヴィオ、そしてドンナ・エルヴィラの3人が現れ、彼の悪行を暴露します。ドン・ジョヴァンニと従者レポレッロは、その絶体絶命の窮地を何とか切り抜け、逃げ去ったのでした。

第2幕

それでもまったく意に介さないドン・ジョヴァンニは、レポレッロと服を交換した上で、また女性を誘惑しに出かけてしまいます。一方、ドン・ジョヴァンニの服を着せられたレポレッロは、本人と勘違いされて、またもやドンナ・アンナ達に取り囲まれてしまいました。
やっとの思いで逃げ出したレポレッロは、墓場でドン・ジョヴァンニと落ち合います。その墓場にはあの騎士長の石像が立っていました。ドン・ジョヴァンニが反省せずに女遊びのことをレポレッロに話していると、なんと石像が口を開き、彼に悔い改めよと語りかけたのです。しかしドン・ジョヴァンニは動ぜず、不敵にもその石像を夕食に招待するのでした。
その晩、ドン・ジョヴァンニが豪勢な食事をしていると、信じられないことに騎士長の石像が訪ねてきます。ドン・ジョヴァンニが「私は何も悪いことはしていない」と言うと、石像は彼の手をつかんで、地獄に引きずり落としたのでした。

 

opera2

作曲

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

 

登場人物

タミーノ(T): 王子
パミーナ(S): 夜の女王の娘
パパゲーノ(Br): 鳥刺し
パパゲーナ(S): パパゲーノの恋人
夜の女王(S): 世界征服を狙う女王
ザラストロ(Bs): 大祭司
ほか

第1幕

時は古代、舞台はエジプトで架空の世界。王子タミーノは岩山で大蛇に襲われ気を失いますが、「夜の女王」配下の3人の侍女達が彼を助けます。それなのに、鳥の狩猟中にたまたま通りかかったパパゲーノが、助けてやったのは自分だと嘘を付きました。パパゲーノは侍女達によって、口に錠を掛けられてしまいます。
王子タミーノは、侍女達から女王の娘パミーナの絵姿を見せられ一目惚れします。女王は、悪人ザラストロに捕らえられた娘を救い出してくれれば、娘を王子に与えると約束しました。王子は侍女達から「魔法の笛」を受け取り、ザラストロの神殿に行くことにします。一方、口の錠前を外してもらえたパパゲーノも成り行きで王子について行くことになり、「魔法の鈴」を受け取りました。
ザラストロの神殿で離ればなれになってしまった王子タミーノとお供のパパゲーノ。パパゲーノが先にパミーナを見つけました。その後、魔法の笛と鈴の力で導き合ったタミーノとパミーナは、ザラストロの前でついに対面。お互いを運命の人だと思います。
実はザラストロは悪人ではなく偉大な祭司で、世界征服を企む夜の女王の邪悪な野望の犠牲とならないようにパミーナを保護していたのでした。

第2幕

ザラストロはタミーノに、パミーナを得るための試練を授けます。ついでにパパゲーノも恋人を得るために試練を受けることになりました。まずは「沈黙」の試練。沈黙するタミーノに、事情を知らないパミーナは深く悲しみますが、立派に耐え抜きます。次の「火」の試練、「水」の試練は、タミーノとパミーナの二人で「魔法の笛」の力を借りて乗り越えました。
一方のパパゲーノはというと、辛抱するのは大嫌いで、試練から脱落してしまいます。それでも「魔法の鈴」の力を借りて、とうとう若い娘パパゲー“ナ”と出会い、恋人になりました。
さて、こうなってしまっては夜の女王も黙っていられません。侍女達とともに、自らザラストロの神殿に侵入を試みます。しかし、雷に打たれ闇夜に落ちていきました。
ザラストロは試練に打ち勝ったタミーノ、パミーナたちを祝福して、太陽神の子オリシスとイシスを讃えたのでした。