opera6

作曲

ジャコモ・プッチーニ

登場人物

ジャンニ・スキッキ(Br): フィレンツェの知恵者
ラウレッタ(S): スキッキの娘
リヌッチオ(T): ラウレッタの恋人
ほか

全1幕

時は1299年9月1日、舞台はフィレンツェ。この地の大金持ちブオーゾ・ドナティがついさっき息を引き取ったところ・・・、その邸宅に集まった親戚9名は大いに悲しんでいたものの、頭の中は遺産相続のことでいっぱいでした。それもそのはず、全財産を修道院に寄付するという遺言状があったからです。

この遺言状に憤る一族でしたが、何かいい策も思いつきません。そこで、一族のうちの一人の若者リヌッチョは、自分の婚約者ラウレッタとその父ジャンニ・スキッキを呼び、どうしたらよいか相談します。

リヌッチョとラウレッタの結婚話について一族は反対していました。一族は「持参金なしには結婚させない」と娘の父スキッキに対して言い放ったので、スキッキも怒って帰ろうとします。そのときラウレッタは父スキッキに自分たちの結婚のために一肌脱いでほしいと懇願したのでした。

それから、スキッキの作戦が始まります。それは、スキッキが死んだブオーゾになり代わってまだ生きてることにして、遺言状を書き換えてしまおうというものでした。一族は大賛成をして、それぞれ自分に多く財産を分けてほしいとスキッキに言い寄ります。スキッキは、遺言状の書き換えがばれたときの刑罰は、共犯者全員が両手首を切断されてフィレンツェから追放される、つまり「さらばフィレンツェ」ですからねと、一族に伝えておきました。

さて、公証人が到着して遺言状の書き換えが始まります。ブオーゾになり代わったスキッキは、前の遺言状を撤回し、修道院にはわずかな金額を寄付することにします。そして、現金は一族で等分することにして、他の財産も平等に分け与えたので、一族は大喜びしました。その後スキッキは、一番価値があるロバ、家、粉ひき場について、親愛なる友人のジャンニ・スキッキに与えるとしたのです。一族はカンカンに怒り出しましたが、時すでに遅し。公証人が帰った後、スキッキは「この家は私のものだ」として一族を追い払いました。十分な資産を得て、娘のラウレッタとリヌッチョの結婚も実現することとなります。

舞台から客席に向かってスキッキが一言。「法外なやり方でしたが、皆様がお楽しみいただけたら、許してやってくださいな」