opera5

作曲

ガエターノ・ドニゼッティ

登場人物

ルチア(S): 領主エンリーコの妹
エドガルド(T): ルチアの恋人、エンリーコの敵
エンリーコ(Br): ランメルモールの領主、ルチアの兄
アルトゥーロ(T): ルチアの婚約者
ほか

第1部

時は17世紀、舞台はスコットランド。ランメルモールの領主エンリーコは、その権力を盤石なものとし宿敵に対抗するため、自分の妹ルチアを、裕福な貴族アルトゥーロと政略結婚させようとしていました。しかし、ルチアは、かつて雄牛に襲われたときに救ってくれた騎士エドガルドと愛し合っていました。この騎士エドガルドこそ、ルチアの兄であるエンリーコの宿敵だったのです。
ある夜、庭園で騎士エドガルドはルチアと会っていました。そのとき彼は、争いをやめてエンリーコに結婚を許してもらおうと提案します。ルチアは、兄の様子からそれにはまだ早いと言います。二人は指輪を交換してお互いの愛を誓い合い、その場を離れました。

第2部第1幕

領主エンリーコは、エドガルドからルチア宛の手紙を、途中で奪うことに成功しました。そして、その手紙を書き換えたのです。
ルチアがやってきたとき、エンリーコは裕福な貴族アルトゥーロとの結婚を強要します。自分には愛する人がいると訴えるルチアに、エンリーコは偽の手紙を見せます。そこには、エドガルドがルチアのことを裏切る内容が書かれていました。動揺し、落胆したルチアは、兄エンリーコの言われるままに結婚式に出席し、皆の前で結婚契約書に署名してしまいます。
ちょうどその時、式の会場にエドガルドが配下を従えて飛び込んできます。そして、ルチアを奪おうとしたとき、結婚契約書を見せられます。ルチアの署名を見て裏切られたと思い込んだエドガルドは、激怒して交換した指輪を投げつけました。そして、悲しみに崩れ落ちるルチアを背に、エドガルドは去っていきました。

第2部第2幕

荒れ果てたエドガルドの住処に、エンリーコが訪ねてきます。そして決闘を申し込みました。エドガルドは、夜明けに墓地にて落ち合うことを受け入れます。
一方、結婚式では祝宴が続いていましたが、ルチアが発狂して新郎のアルトゥーロを刺し殺してしまったことが人々に伝わります。そこへ、純白の花嫁衣装のルチアが、手を血で汚した姿で、人々の前に現れます。ルチアは狂乱し、悲しみと混乱の中で息を引き取りました。
夜が明け、墓地に現れたエドガルドは、ルチアが死んでしまったとの知らせを受けます。絶望したエドガルドは、天国での再会を願いながら自らを短剣で刺し、ルチアの後を追ったのでした。